データ復旧を依頼した経験

勤めていた会社の建物が災害に会い、大きな被害を受けました。
日常の業務で使っていたパソコン関係も打撃を受けましたし、バックアップ用のサーバーや外部メディアなどもすべて社内に置いていたので根こそぎやられてしまいました。
一部紙にプリントしてあった資料もありましたが全体からすると微々たる量であり、多くの資料は一旦はあきらめざるを得ないかと思われました。
しかし損害保険会社と交渉したところ、ある程度範囲を区切ってならば回収できた機器の中からデータ復旧をするのにかかった費用も補償されることになり、専門のサービスを行っている業者に依頼してみようということになりました。
これまで利用したことがないものなので知識がまったくない中での調査から始まり、あれこれ調べてみると確率の高いデータ復旧についてはかなりのノウハウを要することがわかり、そのような腕を持つ業者は限られてくることがわかりました。
一般的に利用されるサービスではないので情報を集めるのに苦労しましたが、やはり企業などでの利用で口コミ情報などを得ることが出来て、最終的に2箇所の業者に依頼することにしました。
どちらも東京の業者なので記録メディアを送らなければなりませんがこの段階からすでにデータ復旧の作業が始まっています。
どちらに業者からも言われたことではとにかく記録メディアにこれ以上刺激を与えないことが大事だとされたので、荷物として送ることはやめて直接社員が持参する形を取りました。
HDDや光学メディアがかなりの量になったので2人に任せることになりました。
事前に一般的な予備知識としてと、作業着手の了解を得ることを目的として行われる作業の概要の説明があります。
基本的には記録状態の理論的な不具合であればかなりの確立で復旧が可能なこと、逆に記録メディアが物理的に破損している場合には困難な作業になることを伝えられました。
一通り状態を確認したところで見積もりをもらえるということでしばらくの間は待機することになりました。
後日届いた見積り額は正直驚くような料金の高さでしたが、これは物理的に動かないHDDが多いことが原因のようでした。
同じ型番の別のHDDから部品を取り替える作業を行った上で中身のデータ復旧に取り掛かるといった工程を踏む必要があり、お金も時間もかかるという見通しであるとのこと。
光学ディスクなどは壊れたものはあきらめることにしました。
結局不具合を解消できる見込みがあるHDDを10数台データ復旧を依頼することになり、すべての作業が終わるまでに約1年間を要しました。
料金も一部保険の補償で補填されたとはいえ、かなりの出費になりましたが他には存在しないデータが蘇りました。
会社としての財産ですから、お金に糸目をつけることは出来ません。
時間もかかったとしてもこうして取り戻せたことは何ものにも代えがたい収穫でした。
データ復旧の技術の高さに感謝しています。